年の瀬も迫る頃、「今年の野菜栽培はどうだったかな?」と、いろいろ反省する時期を迎えますね。
毎春、野菜栽培の季節が訪れると、「今年こそ、いろんな野菜を育ててみたい!」
と、思っても、なかなか行動できなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなんです、今さら、園芸書を見るのも面倒だし、教えてくれる人も近くにいないし・・・。
そこで、本稿では、私の小さな菜園で栽培した、秋・冬野菜たちを振り返り、栽培計画のヒントにしていただければ幸いです。
そして、あなたの家庭菜園をもっと気軽に楽しむための、よい機会となればうれしいです。
子どもたちといっしょに、38年間、自然観察や
農園芸などの環境教育活動に携わってきました。
本稿では農家の知識と技術を家庭菜園向きに応用し基本的な「野菜の育て方」について解説いたします。
【クイズ】 植物学的な野菜の原産地とは、次のどれでしょう?
- その野菜の種が化石で発見された地域
その野菜を昔から栽培している地域
その野菜の消費が多い地域
その野菜のルーツとなる原酒が自生している地域
* 正解は、最後のページを御覧ください。
目次
【冬・春の作業:菜園の観察】
庭の片隅で、ひっそりと咲いている椿です。
野菜づくりの目安は、菜園の近くで咲いている花や菜園に生える草を見ることです。
特に、生える草の種類によって、土壌の酸度がある程度、判断できるからです。
3月末にもなると、いよいよ春の野菜が育てたくなってきますよね。
今年は何を育てようかと、心もはずみます。
せっかくやるのだから、あまり失敗はしたくありません。(でも、少しだけ
チャレンジ精神も必要かと)
現在、庭の野菜たちは、どうなっているでしょうか。
庭の様子を見て、作業計画を立ててみましょう。
【冬・春の作業:春野菜 3月-1】
<ブロッコリー>
冬の間、食卓を楽しませてくれた野菜たちも、花や種をつける季節を迎えました。
ブロッコリーは、まだ、わき芽が利用できますが、種を採るもの以外は、なるべく早く抜き取りましょう。
最近の品種は、一代交配種など、品種改良が多くなされています。
確実によい野菜を栽培するには、新しい種を購入することをおすすめします。
ブロッコリーの種まきからの栽培は、
家庭菜園「あなたと育てるブロッコリー」栽培中!を御覧ください。
<キャベツ>
不要になった野菜を抜き取ったら、できるだけ早い時期に、石灰をまいて耕しておきましょう。
石灰の種類と成分については、
(渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
1【農演芸資料】⑹-③肥料分類と成分を御覧ください)
日本の土壌は、雨によって、だんだんと酸性に近づいていきますからね。
しかし、土壌の酸度が調整されるまでは、日数がかかりますので、収穫後、
庭にスペースができたら石灰をまいて施す
という習慣をつけておきましょう。
<シュンギク>
越冬したシュンギク
まだ、利用できそうな野菜は、抜き取らず、様子をみましょう。
<サヤエンドウ>
ツルを外側から囲いながら、支柱方向へ誘因しました。
* 野菜へのちょっとした思いやりが、収穫に大きな変化をもたらします。
サヤエンドウの近くに、支柱が立ててありますが、うまく、からみつけないようです。
この時期のサヤエンドウは、ちょっと手伝ってやらないと、上に伸びていくのがたいへんなようです。
そこで、ジュートひも*などで、支柱に誘因してあげると、どんどん上にツルを延ばしていきます。
(ツル姓の植物は、支柱を手がかりに、成長を促進させます。
昔の農家は、支柱を立てることを「手をくれる」なんて言ってましたよ)
春野菜の準備の前に、この誘引作業をやっておきましょう。
(* ジュートひもや麻ひもは、ビニール製と異なり、 庭に残っても、自然に分解されるので安心です)
家庭菜園 初心者おすすめ!【サヤエンドウ】の育て方
<子もちネギ>
ネギも、株分けを待っているかのように、葉を方々に「ツン、ツン」伸ばし始めました。
4月になったら株分けし、1本ずつ、
植えかえてあげましょう。
<アスパラガス>
アスパラガスの芽
日光不足によって、白くなってしまった苗。
昨年、種をまいたアスパラガスですが、今年(2年目)は、いよいよ庭に定植します。
アスパラガスは、定植後、5年~10年間、同じ場所で栽培しますので、よく考えて定植場所を決めるようにします。
また、大きめ(約10号以上)の植木鉢でも栽培可能です。
2年目は、株を充実させて、来年から(種まき後3年)収穫するようにします。
<かき菜>
株の芯を摘みとった「かき菜」
これから脇芽がどんどん伸び、最盛期を迎えます。
「かき菜」の生産は、ここ両毛地区が最も盛んです。(JR両毛線沿線の地域)
追肥した後、ミニ耕耘機(カルチベーター)やクワで畝間を中耕します。
<ミツバ>
昨年、プランターに植えたミツバ
種がこぼれて、たくさん発芽しました。
ミツバ、シソなどを植えたら、花が咲き、周囲に種がこぼれるまで放置します。
すると、いろいろなところから、翌春、発芽します。
混んでいる苗を他の場所に移植して、毎年、利用できるようにします。
ちなみに、青シソと赤シソを混植すると、交配して、いつの年か全部赤シソになってしまうことも。(注意が必要です)
【冬・春の作業:野菜の栽培計画】
庭の状態を把握して、ネギやアスパラガスなどの定植場所も決まりました。
今度は、春から夏にかけて栽培する野菜を決めます。
家庭菜園の定番は、ピーマン、キュウリ、ナス、トマト、カボチャ、でしょうか。
それから、ゴーヤ、モロヘイヤ、スイカ、トウモロコシなども栽培したいですね。
とりあえず、今回は、キュウリ、カボチャ、スイカ、ネギを小さなビニールトンネル内で育て、5月に定植できるようにします。
(ピーマン、ナス、トマトは接ぎ木苗*を購入し、ゴーヤとモロヘイヤなどは、もっと気温が上昇する4月下旬頃に、種をまくことにします)
(*接ぎ木苗は、連作障害の心配が少なくなります)
栽培計画については。
家庭菜園 年間栽培計画の立て方【まとめ】を御覧ください。
【冬:春の作業:春野菜の種まき準備】
* 種と資材を用意しよう!
まずは、種まき用土ですが、排水性、保水性がよい、種まき専用の用土がおすすめです。
しかし、私は、手ごろな培養土を使っています。
経験上、種の発芽には支障がなかったからです。
(培養土には、肥料が配合されているとされるため、一般的には、発芽の妨げとなり、
種まき用土としては適さない。と、いうことになりますが、問題ないようです)
つぎに、種まき用トレイですが、稲作用のトレイで対応できます。(50×35×8cm)
苗が大きくなったら、ポットに移植します。
また、ビニールポットに直接、種をまく場合は、3号(直径9cm)程度のものでいいでしょう。(植え替えの頻度によって、号数を加減します)
種は、計画したお好みのものを用意します。
(ただし、前述したように、ある程度、気温が上がってこないと、発芽しにくい野菜もあります。例えば、オクラ、ゴーヤ、モロヘイヤなどです)
<苗床の準備>
トンネルの高さを自由に変えられるよう、支柱を調整できるようにしておきます。
庭の片隅に、支柱(骨組に使用する柔軟性のある)を設置し、園芸用ビニールを掛けます。(ハウス用の短いもの)
ビニール掛けで、工夫することがいくつかありますので、以下にまとめました。
苗床トンネルの底面には、モミガラや稲わらなどを敷いておくとベストでしょう。
今回は、近所の蕎麦屋さんからいただいた、蕎麦殻を敷いてみました。(なければ、なにも敷かなくても大丈夫です)
<野菜の種まき>
[箱まき]
今回、私がまく種は、ネギ、キュウリ、カボチャ、スイカの4種類です。
<ネギ>
* ネギの条まき
ネギの品種名は、緑秀「香りがひきたつ子ねぎ」サカタ交配 (サカタのタネ)です。
庭に、ネギはありますが、料理に幅のある「子ネギ」もほしいということで、子ネギを選びました。
まずは、トレイに培養土を入れ、水をまき吸水させます。
そして、上の写真のような木片を使い、約10cm間隔で板の厚みほどの植え溝をつけ、種を少しずつまきます。
まき終えたら、種が見えなくなる程度、土をかけ、表面を板で軽く押さえます。(転圧)
最後に、水をまいて、苗床に入れます。
[ポットまき]
ポットにカボチャの種をまきました。
* ポットに種をまく
① ポットに培養土を7分目*ほど入れ、水をかけます。
②ポットの中央に、深さ1.5cmくらいの穴を開けます。
③ 種をまき、土をかけ、表面を軽く押さえます。
(*苗の生長に合わせて、増し土をします)
<キュウリ>
キュウリの品種名は、「ずーっととれるキュウリ」サカタ交配 (サカタのタネ)です。
ポットの中央に2~3つぶまきます。
本葉が1枚になったら、生育がよく、葉の形が整っているものを残し、後は摘み取ります。
<カボチャ>
カボチャの品種名は、「金糸瓜」(そうめんカボチャ)(タネのタキイ)
ポットに3粒まきします。子葉が完全に開いたら、双葉の形がよく、左右のバランスが均等なものを残して、他は間引きます。
<スイカ>
スイカの品種名は、「小玉スイカ」詳細は、不明です。(去年食べたスイカの種)
意外とよく発芽します。実生の場合、初期生育が遅く、比較的、管理がむずかしいです。
また、接ぎ木苗とは違い、連作障害に弱い反面、台木の影響を受けないため糖度が高く、
とても甘いスイカが楽しめます。
苗床トンネルに入れます。
<種まき後の管理>
今後の管理のポイントは、水やりを欠かさないことです。
トンネル内は、乾燥しやすく、また、気温の上昇に伴い、蒸れやすくなりますので、日中は換気が必要な日があります。
空模様を見ながら、トンネルの裾を上下させて調節しましょう。
春まきの植物は、露地植えの場合、一般にその地域の「ソメイヨシノ」が開花してからになります。
繰り返しになりますが、種類によって、発芽に要する温度が異なっていますので、よく御確認ください。
いよいよ春がやってきましたね。
失敗を恐れず、いろいろチャレンジしてみましょうね。
4月になって、庭やベランダの野菜たちが、いよいよ元気に育ち始めました。
本稿は、私の小さな庭の様子をお伝えすることで、あなたのガーデニングのヒントになることを目指します。
* 農・園芸の基礎知識 渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!と、あわせて御覧ください。
【冬・春の作業:プランターと鉢植え野菜】
<ミツバ>
昨年、ミツバが花を咲かせ、枯れてしまった後、こぼれた種が晩秋になって、発芽しました。
しかし、当然冬を迎え、すべての芽は、枯れました。
だからといって、ここで諦めてはいけません。
やがて春になると、上の写真のような芽が再び出てきます。
ミツバの花が咲いて、種ができる時期です。
抜き取らず、そっと見守りましょう。
<アスパラガス>(鉢植え)
芽が伸び出したアスパラガス
暖かくなって、芽がどんどん伸びてきました。
枝葉が展開する前に、アサガオなどで使用するリング支柱を立てました。
<台所の残飯?>パイナップルの葉
台所でよく見かける光景
・貴方は、三角コーナー派? それとも植木鉢派?
スーパーで、台湾パイナップルを買ってきたらしく、台所に、こんな感じで置かれていました。
台湾パイナップルは、とてもやわらかくて甘いですね。
ところで、この葉っぱ、貴方ならどうしますか?
そうです、「捨てれば残飯、生かして栽培」です。
ちょうど今頃から、気温が上昇する季節になったら、挑戦してみましょう。
この葉っぱを植木鉢に植え付けます。
根元に土をかけ、乾燥しないように、たまに水やりします。
すると、やがて発根し、葉っぱがどんどん展開してきます。
私は、毎年、このようにして、栽培を楽しんでいます。
運よく冬越しできた3年目に実がなり、食べられます。
また、観葉植物としても楽しめますので、お子様といっしょにぜひお試しを。(アボカドの種も芽が出ますよ)
【冬・春の作業:春野菜 3月-2】
<アスパラガス>
定植したアスパラガスの芽(3月20日)
庭に定植したアスパラガスの芽が、どんどん伸びてきました。
芽だし前に、液体肥料をあげられなかったので、株周りに化成肥料を一降り(約30g)施しました。
やがて、支柱とジュートひもなどが必要になってきますので、あらかじめ用意しておきましょう。
<ジャガイモ>
「私はここに居ます」と聞こえそうな感じ。
昨年は、気づくのが遅れ、配偶者の「おこたん」にしかられました。
(配偶者は、農家の娘で、小さい頃から、田畑の作業を手伝わされたためか、今では、収穫の時以外は・・・。)
マルチを少し破ってやると、下からジャガイモの芽が出てきました。「フー!」という声が聞こえそうですね。
芽は、光合成ができず、淡い色合いです。(黒マルチは、土壌保温、坊草効果があります)
マルチを破った部分は、土で押さえ、穴をふさぎます。
そうしないと、そこからマルチ内の熱風が外に出てきて、芽や株に当たり、作物を衰弱させてしまうからです。(今頃の気温なら、破ったままでも大丈夫です)
<サヤエンドウ>
ツルの先を安定させてやると、安心して上に伸びようとします。
1回目のツルの誘因を終えると、写真のようにツルがどんどん外側に広がって伸びてきます。
そこで、今度は2回目の誘因をします。
ジュートひもをいちばん端っこの支柱にしばり、外に広がろうとしているツルの外側から一周まわして、支柱に寄せて固定します。
今後、ツルの成長に合わせて、この作業を繰り返します。
<かき菜>
北関東両毛地区で栽培されている「かき菜」は、ホウレンソウより好き、という人がいるくらい美味しい野菜です。
かき菜には、最近、改良種が入手しやすくなってきました。
それぞれの特徴をいかして、栽培するとよいでしょう。
写真のかき菜は、中心の茎の生育がよく、太くて長い品種ですが、その後の脇芽は細くて、つぼみを早くつけてしまいました。
また、反対に、主茎の生長が遅く小さくても、脇芽がたいへん充実している品種もあります。
<ネギ>
もう少し葉先が起きてきたら、以前お話したように、かべの方から土寄せをします。なぜかというと、ネギの白い部分が曲がらずにすむからでしたね。
<種まき後の野菜>
発芽したカボチャとキュウリ(3月30日)
ビニールトンネル内の様子です。先日の大風で、ビニールがまくれてしまいました。
夜通し寒い状態だったためか、発芽が揃っていません。
でも、これからがんばって、成長してくれるでしょう。
【冬:春の作業:春野菜 4月-1】
ブロッコリーの花(4月16日)
「かきな」と「ブロッコリ」ーの花
野菜栽培の観点からすると、いつまでも花を咲かせたりすると、土壌にとってあまりよくありませんが、結構きれいですよね。
ブロッコリーの花は、都会にお住まいの方にとって、意外と珍しい光景ではないでしょうか。
私があえて、このような写真をお見せするのは、他にも理由があるのです。
今までに出逢った子どもたちの中には、産まれたときからずっと、病院内で過ごしてきた子もいました。
当時、中学生だった彼は、スーパーの買い物で、スライスされたハムはわかりましたが、
スライスされていない丸ごとのハムはわかりませんでした。
もっと極端な子は、お湯が水からできることを知らなかったり、また、原木から生えているキノコに感動したり、蛇が這う姿を初めて見て、大笑いしながら「蛇が歩く」と言ったり・・・。
いろんなエピソードがありました。
そこで私は「自然いっぱいコーナー」を設け、こうした子どもたちに、たくさん自然と触れてほしい、と考えたのです。
いろいろな体験をとおして自然の息吹を感じ、生命の大切さと、もっと向き合ってほしい。
そんな願いを込めて、御一緒に、ブロッコリーを栽培してみましょうね。
家庭菜園「あなたと育てるブロッコリー」栽培中!を御覧ください。
<ネギの土寄せ>
土寄せが必要なタイミングです。上の写真で言うと、右側の「かべ」の方から、1回目の土寄せをします。
葉側の土を板などを使って寄せていきます。
するとネギの根は、すっかり活着していますので、押された土といっしょに、ネギ全体が直立します。
これでおしまいです。
前回でもお伝えしましたが、ネギは土を嫌うといわれていますので、一度に両側から土を寄せてはいけません。
土寄せによって直立させたネギ
2回目の土寄せは、1回目と反対側の土を寄せていきます。
ネギはすでに直立していますから、根元に2回目の土をかけても、曲がったネギにはならないのです。
また、土寄せで注意したいことは、成長点(白い茎と緑色の葉の堺)を土に埋めてはいけません。成長が止まって、やがて枯れてしまうからでしたね。
<シュンギクの復活>
冬を越したシュンギク
冬季、ビニールトンネルで防寒したシュンギクだけが、越冬できました。来年は、全体にトンネルをかけてあげましょう。
<ジャガイモの芽かき>
遅霜の心配がなくなった今頃、「芽かき」をします。
一つの種芋から、たくさんの芽が出ているところがあります。
今回は、芽を2本だけ残して、あとは間引きました。
芽が多すぎると、栄養が分散してしまい、とても小さな子いもが、たくさんできてしまいます。
芽かきをするときは、片手で株元を押さえないと、種芋まで抜けてしまうことがあるので、注意が必要です。
種芋は、確か中央に植えたはずですが、ずいぶん端っこから芽が出てしまいました。
芽かきは、もう少し待ちましょう。
様子をみて、芽を1本だけ残して育てます。
芽かきの後は、追肥と増し土を忘れずに行います。(露地植えは、元肥だけで育てることにします)
<サヤエンドウ>
かわいい花が、たくさん咲きました。
スイトピーが連想されますね。
スイトピーは同じマメ科ですが別種で、なんと毒があります。(サヤエンドウには、もちろん毒はありません)
そして、和名(ジャコウエンドウ)が示すとおり、とてもいい香りがします。
この頃のサヤエンドウは、どんどん成長して、草丈を延ばします。
写真のように、ジュートひもなどで、支柱に沿わせるようにして誘引します。(3回目の誘因)
<アスパラガス>
定植したアスパラガスの茎が、倒れてきました。
2年目の苗とあって、まだ芽も細くて貧弱です。
このまま放置すると、雨による「土はね」によって、茎枯れ病などを引き起こしてしまいます。
アスパラガスの茎が倒れないように、支柱とジュートひもで支えます。
支柱立てと、1回目の誘因が終わりました。
今後は、アスパラガスの生長に合わせ、ジュートひもを支柱に足しながら支えていきます。
私が作業していると、近くで様子を見ている我が家の監督さん。
今度ばかりは、何か言いたそうです。
「おい、このひも、曲がってんじゃん!やり直し!」
発芽した苗をしっかり育てると、こんな数になります。
この他にも、これと同じだけのポット苗ができてしまいました。
もちろん、兄弟や知り合いにお裾分けするつもりで栽培したのですが・・・。
「来年いただきま~す」と、・・・。みなさん、さすがですね。
できることなら、このブログを御覧いただいている皆様にも、差し上げたいくらいです。
しかたなく、「野菜栽培コーナー」を延長して、仮植えしました。
<鉢植えのアスパラガス>
ベランダ用のアスパラガスで、鉢植えにしました。
茎もしっかり伸びてきました。
あんどん仕立ての支柱も、しっかり役立っています。
今年、株を元気に育てれば、来年から収穫できるでしょう。
【冬・春の作業:春野菜 4月-2】
庭の花の様子や野菜の植え付け、種まきについてお伝えします。
4月も下旬になり、ずいぶん気温も上がってきました。
水やりが忙しくなってきましたね。
しばらく雨が降らない! 庭の地下水も枯れ、雨乞いをするかのように、配偶者がツユクサの絵手紙を描いていました。
その効果あり。せっかくの大型連休の初日から、大雨になってしまいました。
<ベランダの野菜>
<パイナップルとミツバ>
鉢植えのパイナップルは、中心部の葉が元気です。
ついに発根し始めたようです。
お子さんと一緒に、楽しめますね。
今度は、アボカドの種に挑戦しましょう。
以前にも、お話したように、アボカドの種は捨てず、水を入れたコップに、しばらく浸しておきます。
やがて、種がひび割れたら、植木鉢に植え込みます。
種が見えなくなるまで土をかけます。
たまに水をあげて、ベランダのすみに置いておきます。
その他、いろんな果物の種や、ネギの根をプランターに植えてみましょう。
プランターのミツバは、お吸い物などで、美味しくいただいてます。
<植木鉢のジャガイモ>
ジャガモモの芽欠きを済ませ、1本立ちにしました。
しかし、再び他の芽が出てくる場合があるので、小さいうちに欠き取ります。
そして、少量の肥料を施し、増し土をします。
あとは、日当たりのよい場所に置いておきます。
もし、アブラムシが付いてしまったら、牛乳を葉や茎に、スプレーして取り除きます。
<ミョウガの芽>
ミョウガの芽
こちらは、プランターではありませんが、日陰を好む野菜も、けっこうありますので、
いろいろ試してみるのもいいでしょう。
そろそろ、昨年、シソを栽培した鉢や、その周辺に注目です。
隣の植木鉢からも、こぼれた種が発芽します。
他の草と間違えないように、葉の形をよく見ましょうね。
【冬・春の作業:春野菜 4月-3】
<菜の花>
ミツバチの羽音が聞こえてきます。(農家だった父がいたら、叱られそうな光景)
この写真は、都会の子どもたちへのプレゼントです。(野菜の花って、以外と見られませんよ)
これから、ブロッコリーを栽培してみませんか!
そう言えば、この間の渡良瀬橋の下にも、菜の花が咲いていましたよ。
<渡良瀬橋と菜の花>
渡良瀬橋の写真は、
「渡良瀬橋」写真集「自然いっぱいコーナー」を御覧ください。
<シュンギクの花>
せっかく冬越しができたのだからと、結局、食べることができず、花が咲きました。
可愛くて、きれいな花ですね。
オリジナル「絵手紙」を御用意しています。
よろしかったら、「絵手紙」作品集「自然いっぱいコーナー」を御覧ください。
<子持ちネギ>
先日、土寄せをして肥料をあげました。
だんだんと、大きくなっています。
そろそろ、2回目の土寄せです。
今度は、根元に土を寄せましょう。
そして、肥料も一降り(40g/m2)施します。
<ジャガイモ>
ジャガイモ「キタアカリ」
順調に育っています。これから先、アブラムシが付いてしまったら、木酢液、竹酢液、米酢などを散布して、対処します。
少量なら、牛乳をスプレーしても効果があります。(散布濃度に注意し、説明書をよく見ましょうね)
牛乳はそのまま、米酢は4~5倍に希釈し、展着剤として、石鹸4gを溶かします。
シュンギク、コマツナなど、葉の薄い野菜は、50倍に希釈して散布します。
<アスパラガス>
だんだん、草丈が伸びてきました。
風や雨で倒れないように、ヒモを高くして支えます。
株もとには、近所のお蕎麦やさんからいただいた蕎麦殻を敷いています。
<サヤエンドウ>
草丈は、160cmを超えています。
収穫も、いよいよ最盛期です。
【冬・春の作業:春野菜 4月-4】
<ネギの定植>
これから、いろいろなネギ苗が出回ります。
この近辺だと、下仁田ネギや深谷ネギが有名です。
<ナスの定植>
ナス科の野菜が多い季節です。
連作障害が出やすい野菜たちですので、今年は、接木の苗を購入しました。
私は、就職してから今まで、毎年野菜を育ててきましたが、今でも、よく失敗しています。
自然の力には、逆らえませんね。
連作障害、肥料等の詳細は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」「自然いっぱいコーナー」を御覧ください。
球根植えスコップで、植え穴を掘ります。
そして、苗を植える前に、支柱を立てておきます。
この支柱を基本にして、野菜の成長とともに、支えを増やしていきます。
以前にも、お話ししましたが、野菜や草花を定植する前に、植え穴に、たっぷり水を注ぎます。
こうすることで、定植後の乾燥に耐えることができるからです。
今回は、ナス、ピーマン、パプリカ、スイカ、ズッキーニ、キュウリ、ミニトマト、ネギを定植しました。
(なぜか、パプリカは、何度か挑戦しましたが、大きい実が一つ成るくらいで、成功したことは、一度もありません)
1 なるべく同じ科の野菜を同じエリアに定植します。それは、来年の輪作にそなえるためです。
2 植え替えが遅くなり、ポット内に根がぎっしり巻いている苗は、 教科書どおり、「根鉢をくずさぬように」は、適応しません。
軽く根鉢をほぐすか、底根をばらばらにしてから植えましょう。
3 トマトの苗は、深植えすると、水分調整が過多になり「木ぼけ」して、 実がしっかりつかなくなります。根鉢の上面が少し 地表に出るくらいに植え込みます。
4 接木苗は、台木の芽を伸ばさぬよう、注意します。(ボタンと同様)
【冬・春の作業:野菜の種まき 4月-5】
今回の種まきは、キュウリ(2目目)、
インゲン(つるあり)、エダマメです。
5月の中旬になってから、ゴーヤ、オクラ、モロヘイアなど、暖かさを必要とする野菜の種をまきます。
早くまきすぎてしまうと、発芽しなかったり、途中で、とろけてしまったりします。
かと言って、小さなビニールトンネルでは、温度の調節が難しい季節ですから、(私の過去の失敗のように)苗を茹でてしまいがちです。
3号ポットに土を入れる
(1号=3cm 3号=3×3=直径9cm)
1 用土をポットに、かるくすりきり一杯入れます。
2 ポットを両手で持って、ポットを回しながら、 両方の親指の腹で、用土を押さえます。
3 ある程度、用土がしまり、ポットの縁に、 ウォータースペースができれば完了です。
ポットに用土を入れる作業は、大切な作業の一つです。
農家にもよりますが、レタスなどは、少し押し込まれた用土に種をまくなど、野菜の種類によって工夫しています。
いずれにせよ、ふかふかの用土よりも、ある程度、ひきしまった用土によって、根の張りが
よくなるようです。(園芸用土の場合)
<インゲン>
インゲンの種をまきました。
ポットの中央に、指で穴をあけ種をまきます。
深さは、だいたい種の大きさの3倍とします。
まき終えたら、土をかけ、表面を軽く押さえて整えます。そして、水やりして修了です。
なお、発芽の適温は、種の入った袋に表示されています。
つる有りいんげん:発芽適温 15~25℃ 生育適温 20℃ 品種名:セネックス001 生産地:アメリカ (アタリヤ農園)
このように、発芽適温などが表示されています。
また、種の袋は、捨てずに保管し、成育、収穫、食味など、自分の好みに合った品種かどうかを、見極める資料とします。
まき終えたポットは、寒冷紗をかけた苗床で管理します。
寒冷紗をかけることで、苗床の温度や湿度を調節します。(発芽した双葉を、鳥に食べられないように注意してね)
いよいよ、野菜栽培の適期を迎えました。
日々の暮らしので、自然の息吹を感じましょう。
正解:その野菜の祖先となる種類が自生していた地域です。
* 例えば、キャベツは、地中海沿岸地域に自生していた現在のケールに近い野生種から、作出されたと考えられています。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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