新鮮なレタスを手軽に育て、サラダで味わうことができたら毎日の食卓も一段と楽しめます。
特に夏の冷えたサラダは格別ですね。
結球レタスは、秋からの栽培が容易ですが、真夏にも新鮮なレタスが食べたいところです。
しかし、今回は種まきの時期を逃してしまいました。
そこで、7月になってからの栽培に挑戦することにしました。
【ガーデンレタスミックス】:基本情報】
[品種名] :サカタのヤネ 「ガーデンレタスミックス」
お得なミックスレタス
美咲シリーズ® 923676
[科・属名]:キク科 アキノノゲシ属
[品種名] :フリンジーグリーン グリーンオーク 他3種類
[原産地] :西アジア 地中海沿岸
特 長
さまざまな葉形や色の5種類ものレタスがミックスしてあります。サラダに入れると見た目にもきれいでおいしく、花壇の縁どりに使うなど観賞用にも楽しめます。
まき時:ベビーレタス | 3~6月 8~10月 |
---|---|
:大株 | 2~5月 9~10月 |
収穫の目安 | ベビーレタスにする場合は15㎝くらいになったら、株元を2㎝ほど遺して刈りとって収穫する。
大株にする場合は、中心部の葉が伸びてきて、株が盛り上がったら株ごと収穫します。 |
数 量 | 2.5ml |
発芽率 | 85%以上 |
採苗本数 (間引き前) |
およそ1,000本 |
発芽までの日数 | 2~4日 |
発芽適温(地温) | 20℃前後 |
生育適温 | 15~20℃ |
備 考 | この種は農薬を使っていません。 |
目次
<ガーデンレタスミックス:種まき>
ベビーレタスにする場合は、バラ蒔きします。
ここでは、大株にしたいので育苗箱にバラ蒔きしました。(スジまきが面倒だったので・・・)
また、大株の場合は、セルトレーを用いたり、育苗箱に10㎝感覚でスジまきする方法もあります。
● レタスの種は好光性のため、タネにかける土はタネがわずかに隠れる程度にします。
かける土が多いと、発芽が良くありませんので注意が必要です。
● 気温の高い季節にタネをまく場合は、タネを冷蔵庫で2日間ほど冷やしてからまくと発芽が促進されます。<参考例参照>↓
● <参考例>
最高気温が25℃を超える時期のタネまきは、タネの休眠防止のため「催芽まき」をしましょう。
① タネをガーゼなどの布に入れます。この時、きつく詰めすぎると発芽が不揃いになります。
② タネを包んだ袋を20℃~22℃くらいの水につけ、濡らしたままのタネを布ごと冷蔵庫に2~3日間ほど入れておくと、よく発根します。
ここでは、市販の種袋を開封せず、そのまま冷蔵庫に2日間入れておきました。
(発根した濡れたタネをまくのは面倒・・・!)
<ガーデンレタスミックス:発芽>
心配された高温期のタネまきでしたが、冷温処理した結果もあってか、すばらしい発芽率でした。
高温期のタネまきは、良く発芽しないということで育苗箱にバラまきしたため、苗が窮屈に・・・。
発芽がとても優秀なタネですので、スジまきをおすすめします。
増し土
- 発芽して間もない苗は倒れやすいので、苗と苗の間に増し土すると、その後の発育が順調になります。
- 種が発芽した時や、植え替えした苗に活力剤を散布すると、生育が良くなります。
大きくなったガーデンレタスミックスの苗(2023.8.1)
種まき後、やく半月ほどで本葉が大きくなってきました。
ベビーレタスとして利用しながら、大きめの苗は大株栽培用とします。
<ガーデンレタスミックス:鉢上げ>
本葉が1.5舞子路担ったら、直径3㎝~のポットに培養土を入れ、一株ずつ移植します。
● レタスは水分が大好きな野菜です。植え替えの際は、根が乾かないうちに行いましょう。
● ポットに培養土を硬くつめると根張りがよくなります。
<ガーデンレタスミックス:苗床の管理>
夏場の栽培は、強い日光や乾燥を防ぐために、白色の寒冷紗などをかけて管理します。
苗が乾燥しないように、毎日水やりします。
<ガーデンレタスミックス:定植>
ガーデンレタスの定植(2023.8.15)
本葉が4枚ほどに生長したころ定植します。
<植え場所の準備>
土質は選びませんがレタスは乾燥を嫌います。
地下水位の高いところが適していますが、夕立などによる大雨で冠水しないところが最適です。
<輪作・間混作>
連作は可能です。
レタスはキク科ですから、ハクサイ、ダイコン、キャベツなどのアブラナ科との輪作や間混作が適した組み合わせの一例です。
野菜栽培の輪作栽培の組み合わせは。
渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
2 【農園芸資料】⑷ <輪作栽培>(例)を御覧ください。
<肥料:1㎡あたり>
元肥:鶏フン150g、化成肥料(NPK=888)120g
<ウネづくり>
条 数 | ウネ間 | 株 間 | ウネ高 |
---|---|---|---|
1 | 45~50㎝ | 25~30㎝ | 10~20㎝ |
2 | 90~100㎝ | 〃 | 〃 |
4 | 180㎝ | 〃 | 〃 |
<ポリマルチ>
ポリマルチの使用は、季節や目的によって使い分けましょう。
- ⑴ 透明マルチ:地温を上げたい季節(春)
⑵ 黒色マルチ:地温を上げず草を防ぐ(夏)
透明・黒色マルチの共通のメリットは、土砂のはね上がりを防止し、病害虫を予防します。
また、雨による元肥の流出を緩和する効果もあります。
<ガーデンレタスミックス:収穫>
タネまき後約50日ころの状態です。
中には、株の中心の葉が伸びてきて、株が盛り上がってきました。
大きく生長した株から、順に収穫します。
食味は、水耕栽培と比べ苦みがありますが、露地栽培の場合は栄養価が高いためともいわれています。
また、家庭菜園ならではのオーガニック栽培ですので、安心して利用できますね。
<ガーデンレタスミックス:まとめ>
<とう立ちに注意>
(2023.9.11)
● 春まき栽培:タネ薪が遅れるほど、生育後半が高温期になり早くとう立ちします。反対に、早くまくと、低温期の生長はわるく保温育苗が必要になります。
● 夏まき栽培:今回のように、夏まき栽培(7~8月)では、高温のため早くにとう立ちしてしまいました。
このように、花芽の分化・とう立ちは、高温期に促進され大苗ほど敏感に反応します。
一般的に、6~8月にタネをまくと、50~60日でとう立ちしてしまうことが確認されました。
<栽培適期>
春作:藤が開花するころ(平均気温15℃)からスベリヒユが発芽するころ(平均気温22℃)まで。
秋作:彼岸花が開花するころ(平均気温24℃)以降。
<発芽適温>
発芽適温は20℃前後で、これ以下になると初釜での日数が長くなります。
反対に、これ以上になると「タネの二次休眠」に入り発芽しにくくなってしまいます。
「タネの二次休眠」を打破するために、前述した催芽してまけばその後25~30℃の高温になっても、確実に発芽します。
また、一般的にコーティング処理が施されたタネは、普通のタネよりも高温下でも発芽しやすいといわれています。
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