いよいよ夏野菜から、秋野菜へと、移り変わる季節です。
もう、ブロッコリーの種は、まきましたか?
とにかく、秋野菜は種類が多いです。
何をどうやって、栽培したらよいのでしょうか?
そこで、私がこれから栽培する9種類の野菜を時系列に沿って御紹介します。
この記事は、収穫するまで、同時進行で追記します。
したがって、記事の初期段階は栽培方法について完結していません。
さあ、あなたも、品種が明らかな安全で新鮮な野菜を御一緒に栽培しましょう。
子どもたちといっしょに、38年間、自然観察や農園芸などの環境教育活動に携わってきました。
本稿では農家の知識と技術を家庭菜園向きに応用し基本的な「野菜の育て方」について解説いたします。
【クイズ】 冬に栽培・収穫する野菜は一般に何と呼ばれますか?
- 冷涼野菜
秋冬野菜
漬け物野菜
保温野菜
* 正解は、最後のページを御覧ください。
【これから栽培する9種類の野菜名】
ブロッコリーの栽培は、もう始まっていますよ。
家庭菜園「あなたと育てるブロッコリー」栽培中!と合わせて御覧ください。
<4月7日現在>
- ミニ白菜 花が咲きました
ダイコン 花が咲きました。
シュンギク 収穫が終わっています。
かき菜 収穫しています。
宮内菜 収穫しています。
サラダキャベツ 収穫が終わりそうです。
レタス 花が咲きました。
ほうれん草 収穫が終わりました。
絹さやエンドウ 花が咲きました。
最も手間をかける段階は、種まきから、苗を定植するまでです。
どうか、諦めないで、新鮮で安全な野菜栽培を楽しみましょう。
目次
【秋野菜:ミニハクサイ】
ミニハクサイは、小ぶりのハクサイで、冷蔵庫に収納しやすく便利です。
カットによる新鮮さを損ないません。
以前は、普通の大きさの品種を栽培していましたが、現在では、これ一択です。
[品種名] :サカタ交配 ミニ白菜 「暑さに強い」
毛がなく口当たりよしサラダでもおいしい
サカタのタネ 美咲シリーズ® 922623
[科・属名]:アブラナ科 アブラナ属
[原産地] :中国 生産地 :イタリア
特 徴
耐暑、耐雨性に非常にすぐれ、生理障害に強く、つくりやすい極早生品種。葉には、口当たりを悪くする毛がなく、葉肉が厚くて、肉質もやわらかくておいしい。
浅漬けや鍋ものはもちろん、サラダでも。
まき時:暖かい地域 | 4~10月 |
---|---|
:寒い地域 | 5~9月 |
収穫の目安 | 種まき後、約45日~65日(極早生) |
収穫部色 | 黄芯 |
数量 | 2.2ml |
発芽率 | 90%以上 |
採苗品数(間引き前) | 約250本 |
発芽までの日数 | 3~5日 |
発芽適温(地温) | 20~25℃ |
生育適温 | 20℃前後 |
<種まきの準備と種まき>
野菜の培養土、肥料等の詳細は、
わたらせばしブログ「資料集」を御覧ください。
種まきトレイに土を入れ、じゅうぶん水やりします。
そして、適当な間隔で「ばらまき」します。
セルトレイや、ポットを利用してもいいでしょう。
種をまき終えたら、種が隠れる程度に土をかけ、再び灌水します。
春まきの場合、小苗が低温に長くあたると、トウ立ちするため、温度管理び注意しましょう。
<種まき後の管理>
種まきを終えたミニハクサイは、白の寒冷紗のついた苗床に入れ、ブロッコリーなどのトレイと一緒に管理します。
○ 夏季の灌水は、
朝(午前10時時前まで)に行いましょう。
理由・・夕方に灌水すると、苗が徒長する原因になります。
注意・・葉に付いた水が直射日光にあたると、葉やけすることがあります。白の寒冷紗などで覆い、保護してやりましょう。
充分な日光を浴びて、順調に育っています。
本葉が出てきたら、ポットに移植します。
<日照不足が心配>
いい感じに育っています。
しかし、秋雨が長引いているので、日照不足が心配されます。
小さい苗は間引き、大きい苗は、どんどんポットに植えかえたいところです。
<鉢あげ作業>
種まきの際に使用した培養土が、ホームセンターで販売されていませんでした。
ポットへの植えかえは、発芽した土と、同じ土を用いるのが原則です。
発芽した環境を保ちたいところですが、しかたありませんね。
苗箱から、苗を移植するときは?
● 鉢あげ作業の前、苗箱全体に、水をやります。苗の根に土が付いてきて、植えいたみが軽減します。
● 苗は少量ずつ、手ですくい上げるようにしてとりましょう。
● 双葉が無かったり、虫に食べられたりした苗は間引きます。
● 苗をポットに植える際、双葉が折れやすいので注意します。
● ポットに培養土を入れすぎて、双葉を埋めないようにしましょう。
ポットに入れたミニハクサイの苗
鉢あげ作業を終えた苗は、日陰で管理するか、寒冷紗で遮光します。
炎天下に置くと、活着前の苗は、しおれて枯れます。
水やりが必要になったら、朝の涼しい時間帯に行いましょう。
間引き苗は、根をつまみとりキッチンへ。
ミニハクサイの葉には、葉毛がありません。
サラダや味噌汁の具に最適です。
<追肥作業>
まだ小さな苗なのですが、玉肥を2個ずつ入れてみました。
ハクサイは、「先行逃げ切り型」と言われているように、初期の生育を重視します。
元気で丈夫な株を早めにつくります。
<苗床の管理>
苗床に、空のトレイを交互に置いておきます。
やがて、成長する苗同士の葉が重ならないよう、空きトレイに移します。
苗の生長とともに、苗同士の間隔を広げていくことがポイントです。
葉が少し、虫に食べられてしまいました。
木酢液で対処しましょう。
夕方の水やりは、苗が徒長しやすくなる欠点があります。
しかし、その反面、害虫を追い払う効果もあります。
様子をみて、夕方の水やりも実施してみましょう。(夜盗虫は、午後7時頃、活発に動き出します)
<苗の定植>
本葉が5~6枚になったら定植します。
ミニハクサイは、葉毛がないためか、写真でもわかるように、虫による食害が多いです。
この程度食害なら、木酢液を希釈して散布しておけば、問題ないでしょう。
せっかくの家庭菜園です、
むやみに農薬は使用せず、自然由来の方法で対処します。
ウネ間60cm、株間25cmの位置に、植え穴を掘ります。(球根植えスコップを使うと便利です)
植え穴は、3号ポットの大きさになっています。(直径9cm)
また、アンカーに付けたたこ糸を張れば、苗を真っ直ぐに植えることができます。
ミニハクサイの苗をポットから出す前は、充分に水やりをしておきましょう。
ポット内に水を含ませることで、苗を抜き出す際、根鉢の崩れが防げます。
そして、定植する植え穴にも、たっぷり水を注ぎます。
植え穴への水によって、定植後の乾燥を防ぐことができ、しばらく、水やりの心配はありません。
この頃のハクサイは、株元がたいへん不安定です。
農家用語ですが、できるだけ、「頭(かぶり)」を振らすことなく、ていねいにポットを外してあげましょう。
また、定植するときは、深植えにせず、植え穴に、苗を強く押し込まないように注意します。
株が安定してきました。
ハクサイは、「先攻逃げ切り型」の野菜でしたね。
これから、いっきに外葉を大きく育てることがポイントです。
あのパラボラアンテナをイメージして育てれば、しっかりとした結球ハクサイが収穫てきますよ。
● 種まきの適期よりも遅くなると、苗の定植時期も遅れます。その結果、結球しないハクサイになってしまいます。
<中耕・追肥・土寄せ>
土の表面がかたくなっていました。
ウネ間をかるく耕し、株周りに化成肥料を施します。
そして、ウネ間の土を株周りに、かけてあげましょう。
ウネ間の土を株周りにかけると、肥効生が高まり、苗の成長を一段と促進させることができるのです。
<土寄せの確認と堆肥>
前回では、<中耕・追肥・土寄せ>作業を行いました。
心配されることは、晩夏~初秋によくあることですが、秋雨前線による長雨と台風ですね。
現在も、日本に台風が接近しています。
皆さんがお住まいの地域は、いかがでしょうか。
ミニハクサイは、ブロッコリーなどと異なり、草丈が低いため、あまり心配しなくても大丈夫です。
しかし、暴風雨によるダメージが、
少しでも緩和されるように、土寄せの確認をしました。
株と株の間が、ほとんどなくなってきました。(ミニハクサイのため、株間を25cmで定植)
土寄せの確認をしながら、ウネの肩面に、少量の堆肥を施しました。
堆肥の説明は、
家庭菜園【あなたと育てる:ブロッコリー】
6 【中耕・追肥・土寄せ】●<土寄せ確認と堆肥>
を御覧ください。
また、堆肥と肥料については、
渡良瀬橋ブログ「資料集」しぜん自然いっぱいコーナー!
1 【農演芸資料】⑹<土壌改良材と肥料>を御覧ください。
<台風を免れたミニハクサイ>
ミニハクサイは、もともと草丈も低いので、台風の影響は、あまり心配していませんでした。
上の写真でも、歴然のことですが、いちばん右側の列のハクサイが、順調に育っていますね。
それは、もともと生育のよい苗を植えたからです。
そして、真ん中の列、左側の列というように、それぞれ、苗の大きい順に定植しました。
左側の列が最も小さく見えるのは、撮影の角度だけではありません。
写真に向かって左側が、南なんです。
そうです、いちばん生育の遅い苗は、最も南側の列に植えてあげましょうね。(細やかな親心です)
<追肥・中耕>
ウネ間が、だんだんと硬くなってきました。
発酵鶏ふん
ウネ間の中耕をかねて、1㎡あたり100gほどの鶏ふんを施しました。
中耕の際は、ウネ間の硬くなった土をほぐしながら、鶏ふんと、良く混ぜ合わせます。
中耕、追肥、土寄せの作業は、ハクサイの外葉が育ち、ウネ間に立ち入れなくなるまで、
必要に応じ、行っていきましょう。
中央の葉が、中心に向かって、だんだんとまとまってきています。
ウネ間の中耕と、追肥をする適期です。
中心の葉が結球しようとしています。
中心に夜盗虫(よとうむし)が入り込みがちで、虫が入ったまま結球すると、虫が中から食害します。
夜盗虫の活動は、暗くなった7時ころに活動しますので、懐中電灯と割り箸を使って、駆除しておきましょう。
向かって左側の列は、定植したころ比較的小さな苗でしたが、南側に植えたため、今では他の株と同じように成長しています。
ハクサイの中心が、結球してきました。
これから、どんどん内側の葉が結球し、おなじみの形になってきます。
まだ、完全な結球はしていませんが、早めに収穫して、鍋に入れて利用しましょう。
これから、ますます結球が促進し、かたくしまってきます。
結球後、霜にあたると、せっかく結球した葉が、だんだん開いてしまいます。
結球した頭を、ヒモでしばっておくとよいでしょう。(昔の農家では、ワラでしばりました)
ミニハクサイは、小ぶりなため、冷蔵庫で、保存しやすいという特徴があります。
また、必要なときに収穫できるので、いつでも、新鮮な野菜が味わえます。
外葉は、虫に食べられています。
家庭菜園ならではの、安全野菜の証明ですね。
霜がたくさん降りる季節です。
霜が降り始めた頃に、結球部をヒモで縛っておきました。
外葉は、ずいぶん枯れていますが、結球部は、しっかり利用することができます。
ハクサイは、結球部が霜に当ると、葉が開いてしまうので、注意が必要です。
<ベランダのミニハクサイ>
ブロッコリーにくらべて、成長がはやいですね。
鉢に定植した時期が、庭植えより1週間ほど遅れています。
がんばって、結球してくれるでしょう。
中心の葉が、まとまり始めました。
【秋野菜:ダイコン】
あまうまダイコンは、あまくて高原でとれたように、みずみずしいダイコンです。
パッケージにもありますように、「あまうま」というキャッチフレーズについ、
引き込まれてしまいます。
[品種名] :サカタ交配 あまうま 冬自慢
天候不順に強い、年内どり青首大根
サカタのタネ 美咲シリーズ® 925009
[科・属名]:アブラナ科 ダイコン属
[原産地] :地中海沿岸、華南高地、中央アジア
[生産地] :群馬県
特 徴
病気に強く、作りやすい秋まき青首ダイコンです。
葉が広がらずコンパクトにまとまり、密植できます。
尻づまりがよく、肌なめらかでツヤがあります。
ス入り遅く、すぐれた肉質で、とてもおいしい品種です。
まき時:暖かい地域 | 9~10月 |
---|---|
:寒い地域 | 7~10月 |
収穫の目安 | 種まき後、約65日~88日 |
収穫部色 | 青首 |
数量 | 10ml |
発芽率 | 85%以上 |
採苗品数(間引き前) | 約200本 |
発芽までの日数 | 3~5日 |
発芽適温(地温) | 25℃前後 |
生育適温 | 20℃前後 |
野菜の培養土、肥料等の詳細は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」を御覧ください。
<栽培場所の選定>
土質は選びませんが、耕土が深く、排水性がよいところが適します。
ダイコンは、連作すると肉質がち密になり、形状もよくなります。
なんと、むしろ「連作の方がいい」なんて、意外に思われた方も多いのでは・・・。
当然、野菜にもよりますが、土中にできるサツマイモや根菜類に、連作を好むものがみられます。
<肥料:1㎡あたり>
元妃:化成肥料150g(種まき前、1週間前に全面散布)
追肥:1回目 化成肥料30g
2回目 〃
(それぞれ、間引き後に、土寄せの際に)
ダイコンの根の下に、肥料の塊や石があると、マタ根の原因になります。
<ウネづくり>
排水と乾燥度合いを考え、砂壌土や火山灰土は低く、耕土の浅いところや粘質土では高ウネにします。
<種まき>
種をまく溝は、木片を使います。
ビンの底や、キャップなどを用いてもいいですが、底が平らなものを使うと、発芽が均一になります。
ウネ間50cm、株間25cmの位置に、スタンプを押す感覚で、深さ2~3cmほどの溝をつけます。
2列目は、1列目の間に、3列目は、1列目と同じ位置に、植え溝をつけます。
種は、一箇所に5~6粒まき、覆土します。
種に覆土(土をかける)際は、片手で土をすくい取り、両手をこすに合わせながら種の上にかけるようにします。
昔の農家は、この作業を「土を拝む」と言います。
田畑の神を崇拝することで、豊作を祈っていたんでしょうね。
実際は、土を両手でこすり合わせることにより、土中の小石を除いたり、土の塊をほぐすことができます。
手で土を拝むと、均一に土をかけることができるというわけです。
<種まき後の管理>
<寒冷紗を活用>
種まきを終えたウネに、白の寒冷紗をかけます。
寒冷紗によって、猛暑による高温を回避できます。
また、発芽した「貝割れ」を鳥や虫に食害されることも防ぐことができます。
寒冷紗を使いこなすことで、順調な野菜栽培が行えるようになります。
ぜひ、御活用くださいね。
寒冷紗は、苗の様子をみながら開閉しましょう。
時には、まくり上げて、充分な日光を浴びせたり、夕方、完全に覆ったりを繰り返します。
うっかり、覆い放しにすると、苗が軟弱になってしまうことがあります。
発芽したダイコン(8月26日)
寒冷紗の中で、ダイコンが発芽しました。
<土寄せ>
種まきの際、土かけが不十分なところは、芽が倒れています。
軽く土を寄せ、芽を立たせました。
芽が倒れたまま、放置してしまうと、葉に土が付いたり、虫に食害されたりします。
また、起き上がろうとして、茎が曲ります。
できるだけ早期に、土寄せをしましょう。
軽い土寄せを行ってから、2~3日様子を見てから、間引きます。
猛暑のため、乾燥が続いており、夕立もこないので、散水しました。
翌日、寒冷紗を開けてみると、芽が再び倒れています。
今度は多めに、土を寄せました。
昼の猛暑にそなえて、寒冷紗で覆います。
ようやく、安定してきたダイコンの芽です。
そろそろ、1回目の間引きを行う段階です。
植物の発芽は、種が単体で発芽するより、一箇所に、複数の種が 発芽した方が、
その後の成長が良い。
種同士が、競い合うからでしょうね。
しかし、いつまでも放っておくと、徒長の原因になってしまうので、適度に間引いてやりましょう。
苗の徒長を押さえる方法の一つに、苗の先端を、「数回手でなでる」と。その刺激で、徒長が抑制されるとか・・・。
昔の農家のお話です。
筆者は、実際に試したことがないので、断言できませんが、少し面白い話なので、御紹介しました。
<ダイコンの間引き>
発芽後は、順次間引いて本場5枚で1本立ちに。
<間引きの目安>
- カイワレ葉が左右対称でないもの。
葉が食害されているもの。
極端に徒長しているもの。
まき溝から、大きくずれているもの。
<追肥と土寄せ>
間引きした後は、追肥と土寄せを行います。
追肥の際、芽が幼いうちに与え過ぎると、枯れてしまいます。(筆者の過去の失敗談)
最初の肥料は、液体肥料をおすすめします。(液体肥料:<例> 500~1000倍希釈液)
1回目の間引きを終えたダイコン(9月1日)
発芽した芽を2本残して、間引きました。
芽を多く残しすぎると、2回目の間引きがたいへんです。
間引いた後は、土寄せを行い、苗を安定させます。
そして、液体肥料を与えたいところですが、2~3日、天候が思わしくなさそうなので、様子をみることにしました。
間引き苗は、味噌汁に入れていただきます。
自分で育てた野菜は、とても新鮮で、安心して食べられます。
特に、小さいお子さんのいる家庭では、無農薬、有機栽培の野菜を食べさせたいですよね。
<日照不足が心配>
少し貧弱なダイコン(9月4日)
日照不足のため、ひ弱な感じがしますね。
早く、晴れてくれることを願うばかりです。
<少しの晴れ間に>
<間引き・中耕・土寄せ・追肥>
本場が育ってきました。
間引きをして、1本立ちにします。
葉が虫に食べられている苗や、生育の劣っている苗を選んで間引きます。
このとき、残したい苗を片手でおさえながら、間引きましょう。
そうしないと、残したい苗も一緒に抜けてしまいます。
かたくなってしまった株間の土をシャベルでほぐしながら、株元へ寄せましょう。
そして、株間を少し掘って、化成肥料を施します。
この際、洗濯洗剤の中に入っている「軽量スプーン」を使うと便利です。
分量は、化成肥料の種類によって異なりますが、スプーン半分程度でよいでしょう。
追肥作業を終えたダイコンです。
肥料を施すところは、株に近すぎないように注意しましょう。
間引き1回目の間引き苗は、味噌汁で、2回目は、おひたしにしていただきましょう。
白和えも美味しいですよ。
いくつか苗が育っていないところもありますが、概ね順調に大きくなってきました。
肥料が効いてきました。
葉がさらに大きくなってきました。
何カ所か、苗が枯れています。
ダイコンは、もちろん直まき栽培ですよね。
そのため、どうしても、うまく育ってくれない株も出てきます。
欠けてしまった部分に、代わりの苗を・・・、というわけにはいきません。
しかし、昔の名人は、間引き苗をそっと移植して、立派に育てあげるという技術がありました。(脱帽!)
根が太ってきました。
間もなく、早採りして食べましょう。
<ダイコンの収穫>
いよいよ収穫の時期を迎えました。
ダイコンは、少し小ぶりですが、このくらいのころから食べ始めないと、食べきれません。
おまけに、おいしそうな柿も収穫できました。
これからは、随時収穫していきましょう。
真冬の管理法は、後日御紹介します。
これから、大きくなり過ぎたダイコンは、亀裂が入ってきますので、早めに収穫しましょう。
地上部から出ている部分が凍ると、ダイコンの表面に、穴があいてしまいます。
できれば土寄せをして、表面を覆いましょう。
ダイコンの花が咲きました。
きれいですね。
都会の子どもたちに、ぜひ見ていただきたい写真です。
【秋野菜:シュンギク】
春菊「きくまろ」は、生でもたべられるほど、おいしいシュンギクです。
パッケージにもありますように、「きくまろ」という名前もユニークですね。
[品種名] :生でも美味しい きくまろ 春菊 香りマイルドフレッシュサラダで
サカタのタネ 美咲シリーズ® 923272
[科・属名]:キク科 キク属
[原産地] :地中海沿岸
[生産地] :デンマーク
特 徴
株張り型の中大葉シュンギクです。マイルドな香りと、柔らかい葉が特徴です。
火の通りが早いので、鍋では「さっとくぐらせる」だけでOK。
生でサラダにしてもおいしいです。
まき時:暖かい地域 | 1~4月 8~12月 |
---|---|
:寒い地域 | 3~4月 8~9月 |
収穫の目安 | 9月まき:9月の平均気温22℃の地域で、35~45日 |
収穫部位 | 株張りタイプ |
数量 | 40ml |
発芽率 | 55%以上 |
採苗品数(間引き前) | 約2500本 |
発芽までの日数 | 4~7日 |
発芽適温(地温) | 20℃前後 |
生育適温 | 15~20℃前後 |
シュンギクは、収穫方法が2タイプあります。
- 根こそぎタイプ・・・抜き取り収穫
つみとりタイプ・・・つみ取って何度も収穫
御紹介のシュンギク「きくまろ」は、① 根こそぎタイプです。根から株ごと引き抜いて、
収穫します。(つみとり収穫は不向き)
なお、② つみとりタイプは、中葉種のシュンギクを選びましょう。
種まきは、庭に直まきします。
野菜の培養土、肥料等の詳細は、
渡良瀬橋ブログ「資料集」を御覧ください。
<栽培場所の選定>
土壌に対する適応性は広いですが、乾燥に弱いので、地下水位の高い場所を好みます。
シュンギクは、2年ほどあけて作付けします。
野菜類では少ない「キク科」ですから、アブラナ科の野菜との輪作に適します。
<栽培場所の準備>
種まき4週間前に、石灰を散布し、
耕します。(1㎡あたり:150g)
アルカリ性の強さや速効性は、
消石灰 → 苦土石灰 → 有機石灰(カキ殻など)の純に、強 → 弱 速効性 → 緩効性 となります。
また、粒状と粉状があり、速効性は粉状、緩効性は粒状などと、使い分けましょう。
<肥料:1㎡あたり>
少量の種まき(作条うね):植え溝に(間土5~6cm下に) 元妃:化成肥料100g、堆肥バケツ1杯
* 作条うね → くわ幅1列のまき溝
多量の種まき(ベッドうね):種まき1週間前、元肥を全面にまいて、すき込みます。
<ウネづくり>
うね幅、100cmの「ベッドうね」をつくります。
<種まき>
種をまく溝は、木板を使います。
木板を横に立て、うねの上を滑らせながら、種をまく溝をつくります。
うね幅100cmのベッドに、うね間20cmの浅い「まき溝」をつくります。
「まき溝」に、種を条まきします。
種をまいた後、種が隠れるくらい土をかけます。
そして、まき溝の上を板で軽く押さえます。
転圧(てんあつ)効果・・・種の発芽を揃えることができます。
・まき溝の底面が平らで、かけられた土が平らになり、発芽がそろいます。
・さらに、転圧することで、うね表面の乾燥を防ぎます。
<種まき後の管理>
種まきを終えたウネに、白の寒冷紗をかけます。
寒冷紗によって、猛暑による高温を回避できます。
また、発芽した「貝割れ」を鳥や虫に食害されることも防ぐことができます。
<寒冷紗を用いずに、鳥の食害を防ぐ方法>
○ 種をまいた「うね」上、高さ20~30cmの位置に水糸を張ります。
○ 不要になった、CD(コンパクトディスク)を吊します。
部分的に発芽してきました。
他の野菜のためのスプリンクラーの水が、まばらにかかってしまったようです。
(種を直まきした場合は、水をやりません。
もし、水やりをしたら、雨が降るまで毎日水をあげましょう)
この段階は、やはり、横着しないで、手作業に限りますね。
<日照不足が心配>
種まきの際、不均等に土がかかっているよです。
写真手前の列は、発芽していません。
土をかけすぎたのかもしれませんね。
そして、日照不足と相まって、成長が良くありません。
<まばらな発芽>
発芽がまばらな場合は、ある程度成長した段階で、適切な間隔をとって植え替えます。
<中耕と追肥>
雨が降ったり、晴れたりを繰り返しているうちに、ウネの表面はヒビ割れ、かたくなってきます。
そこで、株と株の間(条間)の土に指を差し入れ、ラッセル車(雪かき)のように指先を移動させます。
すると、指によって、かき分けられた土が、株元に集まり、寄せ土になります。
中耕してできた溝によって、排水を促します。
さらに、野菜の根に、空気、水、肥料を適度に運べるようになります。
肥料が効いてきたようすです。
しかし、成長がまばらですね。
もう、必要に応じて収穫しています。
先日は、ごま和えにして、いただきました。
収穫して食べてます。
やわらかくて美味しいですよ。
どんどん収穫しています。
栽培初期は、発芽がまばらで、植え替えも検討していましたが、その必要は、なかったようです。
今年は、霜が降りる前に、ビニールトンネルをかけて、保温してみます。
今後の作業は、ビニールトンネルをかけて、霜よけ対策をします。
【秋野菜:かき菜】
「かき菜」は、北関東「両毛地方」で育てられた野菜です。
「かき菜」の品種は、複数あります。
以下に示す「宮内菜」よりも、早く収穫できます。
筆者の住む地方では、「かき菜」は欠かせない野菜です。
早生種と晩成種というように、2種類の品種を組み合わせて栽培し、長く収穫できるようにします。
[品種名] :かき菜
栄養と風味ある「とう菜」
トーホクのタネ 品種番号 05080
[科・属名]:アブラナ科 アブラナ属
[原産地] :両毛地域 伝統野菜
[生産地] :アメリカ
特 性
両毛地方で育てられた「とう」を食べるかき菜です。
翌春の3~4月に収穫し、やわらかく風味があります。早春の両毛地方に、なくてはならない野菜です。
まき時:暖かい地域 | 8月下旬~ 11月上旬 |
---|---|
:寒い地域 | 8中旬~ 11月上旬 |
収穫の目安 | 翌春3~4月 |
収穫部位 | とう |
数量 | 10ml |
発芽率 | 90%以上 |
発芽適温(地温) | 20~25℃ |
生育適温 | 10~20℃ |
今後の作業については、「宮内菜(みやうちな)」と同様です。
【秋野菜】 あなたと育てる:宮内菜(かき菜)】
<栽培場所の選定>から、御覧ください。
【秋野菜:宮内菜(かき菜)】
「宮内菜」は、北関東「両毛地方」で育てられた野菜です。
「かき菜」の種類に属します。
[品種名] :あぶら菜「宮内菜」
香り・再生力抜群 収量の多い「かき菜」
カネコ種苗株式会社
[科・属名]:アブラナ科 アブラナ属
[原産地] :両毛地域 伝統野菜
[生産地] :イタリア
特 性
葉色は淡緑色で、浅い切れ込みがあり、内側にわん曲して葉柄は長いです。
葉は、やや厚く柔らかいです。食味は甘みに富み、だれもが好む香りもあります。
再生力が非常に旺盛で、第1側枝で30本、第2側枝で65本前後となり、
他の芯摘油菜に比べ、約3週間程度、収穫期に幅があります。
特に、晩生多収品種です。
まき時:暖かい地域 | 9月上旬~ 10月下旬 |
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:寒い地域 | 8中旬~ 9月中旬 |
収穫の目安 | 翌春 3~4月 |
収穫部位 | とう |
数量 | 10ml |
発芽率 | 85%以上 |
発芽適温(地温) | 15~20℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
<栽培場所の選定>
日当たり、排水、通風のよい環境を好みます。
種まきは、ポット栽培と、直まき栽培があります。
ここでは、直まき栽培を御紹介します。
<栽培場所の準備>
種まき2週間前 苦土石灰:100~150g(約2~3振り)
種まき1週間前
堆肥:3kg 化成肥料:100g(約2振り)
* 全面に散布し、よく耕します。
<種まき>
かき菜と宮内菜(かき菜の一種)の種をまきました。
ウネ幅によって、板の幅を選びます。
今回は、ウネに直まきして、移植する方法を御紹介します。
種をまいて、種が見えなくなる程度に土をかけます。
次に、書けた土の上を板でかるく押せましょう。
● 土の表面の乾燥が、ある程度緩和される。
● まいた種と土を密着させる。
● 発芽が均等にそろう。
発芽が均なるなる理由は、板を使うことで、まき溝の底面が平らになり、まいた土を押さえることで、土の表面が平らになるからです。
<中耕・追肥・土寄せ>
晴れたり、雨が降ったりと、天気の移り変わりによって、土の表面が、次第にかたくなってきます。
特に、化成肥料のみが施され、有機質の乏しい土壌は、土の表面がかたくなりがちです。
土の表面がかたくなると、降った雨が流れ去り、土中に供給されません。
また、根に充分な空気も行き届かず、結果として吸肥作用に影響を及ぼします。
もちろん、根の周りのバクテリアや、微生物への関係にも関係してきます。(詳細は、追々お話させていただきます)
中耕作業を済ませたら、有機化成肥料を与え、土とよく混ぜます。
速効性肥料と緩効性肥料、無機肥料と有機肥料、土壌改良材と肥料との区別、などを念頭において、使い分けましょう。
詳細は、渡良瀬橋ブログ「資料集」自然いっぱいコーナー!
1【農園芸資料】⑹<土壌改良材と肥料>を御覧ください。
ずいぶん窮屈になってきましたね。
後日、成長の良い苗を別の場所へ移植します。
10月下旬ころ、大きな苗を別の場所に移植する予定です。
小さな苗は、お浸しにして食べましょうね。
植え替えの時期を迎えています。
<かき菜の植え替え>
右側一列が「かき菜」で、左側の列は「宮内菜」です。
植え替えは、霜が降りる前に済ませておきましょう。
1 ウネ幅60cm、株間40cmの間隔で定植します。
2 定植位置をクワで植え溝を掘って、水を満たします。
3 かき菜の苗は、根回りに比べて背が高いため、寝かせて定植します。
4 根元に土を寄せます。
* 植え溝の代わりに、球根植え器で穴を開け、水を満たし、寝かせて植えてもいいでしょう。
定植後、数日すると、葉が立ってきます。
今後、寒い冬を迎えますが、新芽がたくましく越冬し、来春、暖かくなるにつれ、大きく育ってきます。
初期生育は「宮内菜」に比べ、「かき菜」のほうがはやく、それだけ、来春の収穫も「宮内菜」よりも、はやくなります。
「かき菜」は、品種にもよりますが、中心のトウ立ち芽が太くて充実しています。
しかし、中心のトウ立ち芽を収穫した後は、「宮内菜」のほうが、脇芽の太さと収穫本数が勝っています。
2種類の「かき菜」(宮内菜も〝かき菜〟です)を育てることで、収穫期間をできるだけ長く保ち、おいしい「かき菜」を長く楽しむ工夫をしています。
それほど、ここ両毛地区では、「かき菜」を好んで栽培しています。
しっかり根付いて、葉をもち上げた「かき菜」です。
初霜が降りる前に、根張りをさせておくことが、ポイントになります。
12月20日の朝、畑に霜柱が立っていました。
それでも、元気に育っています。
今後の様子については、ここから追記します。
【秋野菜:サラダキャベツ】
極早生「サラダキャベツ」は、やわらかいので、サラダにぴったりです。
[品種名] :アーリーボール 美咲®シリーズ 922001
サカタ交配 サカタのタネ
[科・属名]:アブラナ科 アブラナ亜科
[原産地] :ヨーロッパ
[生産地] :チリ
特 徴
ボールキャベツの代表品種。生育が早くよく太り、病気(いおう病)に強く、安心してつくれます。球は正円で芯がが短く、かたくしまります。
食感はやわらかで風味がよく、生食や浅漬けにtr期しています。
まき時:暖かい地域 | 1~3月 7~8月 |
---|---|
:寒い地域 | 2~7月 |
収穫の目安 (植えつけ~収穫) |
春まき 63日 夏まき 60日 |
数量 | 1ml |
発芽率 | 80%以上 |
発芽までの日数 | 3~6日 |
発芽適温(地温) | 15~30℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
<栽培場所の選定>
酸性には比較的強い(pH5.5以上)ですが、
湿害に弱いです。
連作すると病害が増えますので、作付け後、1年以上休みます。
<種まき>
ポットに種を2~3粒ずつまきました。
寒冷紗を付けた苗床で管理しましょう。
<栽培場所の準備>
定植2週間前
苦土石灰:100g(約2振り)
定植1週間前
化成肥料:50g(約1振り)
* 全面に散布し、よく耕します。
<発芽したキャベツ>
<ポット苗の育苗>
<増し土・追肥>
ポットに増し土をした後、玉肥を2個ほど施しました。
玉肥を施す前の苗床のようすです。
丈夫そうな苗は間引かずに、別のポットに植え替えました。
<ポットの間隔を開ける>
苗に充分な日光を当てるため、混み合ってきたポット苗を、用意したトレイに、半分移します。
ポット苗の間隔を開ける作業は、野菜の育苗中、とても大切な作業の一つです。
定植の時期を迎えています。
この頃、定植の時期が1日でも遅れると、収穫の時期が大幅に遅れてしまいます。
<苗の定植>
ウネ間65cm、株間35cmの位置に、苗を定植する穴を開けます。(穴開けは、球根植えスコップで行います)
植え穴に、水を注ぎます。
また、苗にも、ポットを外す前に、予め、たっぷりと水をあげておきましょう。
最近、ずいぶん気温が下がってきました。
種まきが遅かった、キャベツとレタスですが、ちゃんと結球しますように・・・。
そんな気持ちも込めて、株周りに少量の化成肥料を施しました。
だんだんと、株間が見えなくなってきました。
株間が少し、狭すぎたでしょうか。
中心の葉が、まとまり始めました。
結球する葉に、虫が入り込んでいないかチェックしておきましょう。
種まきの時期が遅かったため、結球は小ぶりです
。
しかし、甘さは抜群で、名前のとおりサラダに最適な品種の一つです。
甘くておいしい春キャベツになりました。
<ベランダのサラダキャベツ>
少し植える時期が遅れてしまいました。
どんな感じに育つでしょうか。
【秋野菜:レタス】
簡単につくれる生食用結球レタスです。
[品種名] :グレートレーク
株式会社 アタリヤ農園
[科・属名]:キク科 アキノノゲシ属
[原産地] :地中海沿岸、西アジア
[生産地] :アメリカ
特 性
結球性レタスの代表種で、栄養価の高い生食用や竿です。葉は鮮緑色で刻みが深く、結球部は淡緑色で肉厚く、歯切れが非常によく食味は満点です。
丈夫でつくりやすく、家庭菜園に最適種です。
箱、プランタ-でも楽につくれます。
まき時:暖かい地域 | 春まき 4月下旬~7月中旬 秋まき 7月中旬~8月下旬 |
---|---|
:寒い地域 | 春まき 3月下旬~7月中旬 秋まき 8月中旬~10月上旬 |
収穫の目安 | 葉がボール状に巻いたら収穫 |
数量 | 5ml |
発芽率 | 80%以上 |
<栽培場所の選定>
土壌に対する適応性は広いです。
しかし、乾燥に弱いので、保水性の高い土壌が適します。
連作は可能ですが、連作すると病害が増えます。
作付け後、2年以上休みます。
<種まき>
ポットに種を2~3粒ずつまきました。
寒冷紗を付けた苗床で管理しましょう。
<栽培場所の準備>
定植7~10日前
苦土石灰:80g(かるく2振り)
定植前日前まで
化成肥料:150g(約3振り)
* 全面に散布し、よく耕します。
<ポット苗の育苗>
レタスの苗(10月2日)
<増し土・追肥>
増し土をしたいところですが、とりあえず、玉肥を2個ほど施して、ようすをみることにしました。
苗の大きさに、ばらつきがあります。
それは、間引きの際、つい可愛そうになって、別のポットに植え替えたからです。
おかげで、苗の数がもう1ケース増えてしまいました。
<ポットの間隔を開ける>
まだ、ポット苗が混雑していませんが、あらかじめ、間隔を開けました。
これで、充分な光を浴びると、苗の成長が、一段と促進されます。
そろそろ、定植の時期を迎えます。
定植場所の準備は、もうお済みですか?
<苗の定植>
苗の定植は、サラダキャベツと同様です。
しかし、レタスの定植のポイントは、水を切らさないことです。
そろそろ、結球が始まってもいい頃ですが、まだのようですね。
まだ、大きな外葉に比べ、結球が小ぶりですが、サラダとして十分に利用できます。
地植えのレタスは、水耕栽培と異なり、苦みが強くなります。
苦みは、土中の栄養分が豊富であるためで、お好みのドレッシングで調整しましょう。
<ベランダのレタス>
しっかり育って、結球しますように。
詳細は、サラダキャベツ<苗の定植>を御覧ください。
定植後(庭植え)の栽培は、サラダキャベツに準じます。
今後の作業については、サラダキャベツを御覧ください。
植木鉢で育てたレタスの花が咲きました。
私の住んでいる町は、東京から約80分です。
そんな自然豊かな所ですが、意外と「野菜の花を見たことがない」という人も多いことに驚きます。
「えっ、レタスの花? 初めて見た!」
そう言えば、ダイコンの花を見て、感動していた人もいましたよ。
今度、<野菜の花シリーズ>でもやりましょうか。
【秋野菜:日本ほうれん草】
「日本ほうれん草」は、「西洋ほうれん草」と比べて、甘い品種です。
[品種名] :ひかり FB 「日本ほうれん草」生育が早く、アクが少なくておいしい
株式会社 アタリヤ農園 P200
[科・属名]:ヒユ科 アカザ亜科 ホウレンソウ属
[原産地] :中央アジアから西アジア
[生産地] :デンマーク
特 徴
暑さ寒さに強く生育旺盛で、秋まきに適する日本ほうれん草。濃緑葉でアクが少なく、やわらかくて食味に優れ、生育も早く、耐病性のある品種です。
まき時:暖かい地域 | 9月中旬~ 10月中旬 |
---|---|
:寒い地域 | 9月上旬~ 9月下旬 |
収穫の目安 | 暖:10月下旬~ 翌2月下旬 寒:10月中旬~ 11月下旬 |
数量 | 50ml |
発芽率 | 75%以上 |
<栽培場所の選定>
土壌が酸性だと、発芽しても、やがて黄色くなって、なくなってしまいます。
ほうれん草の根は、地中に深く伸びます。
排水性のよくない場所では、高ウネで対処しましょう。
<栽培場所の準備>
種まき2週間前 苦土石灰:150g(約3振り)
種まき1週間前 堆肥:3kg 化成肥料:100g(約2振り)
* 全面に散布し、よく耕します。
<種まき>
ウネは、幅90cm、高さ10cmほどのウネを立てます。
そして、条間15cm、深さ1cmほどの「まき溝」をつけます。
幅90cmのウネに対して、直角方向に溝をつけました。
まいた種と、かけた土を安定させるために、木片(農家はクワ)などを使って、軽く押さえます。
この作業を転圧と言います。
転圧することで、乾燥に耐えたり、発芽を均等にしたりする効果があります。
種をまき終えて、転圧を終えた状態です。
「この後、水はあげなくていいんですか?」
という、読者の皆様の疑問にお答えします。
結論は、あげません。
本稿でも御紹介のとおり、「シュンギク」のコーナーを御覧いただければ明らかです。(スプリンクラーによる水やりが、まばらだったこと)
種まき後、水やりしたところと、しなかったところの発芽が、まばらになってしまいました。
● 直まきした後に水やりしたり、まいた場所が湿っていたりした場合は、その後、雨が降るまで水やりを欠かさずに行いましょう。
● 種まき後、乾燥していても、雨が降れば発芽してきます。
<発芽したほうれん草>
発芽がまばらですが、発芽してきました。
少しまばらな感じですが・・・。
そろそろ、株間の中耕を兼ねて、追肥をする準備をしましょう。
株間の土が、硬くなってきました。
株間に指を差し込んで、ラッセル車のように、土をかき分けてます。
中耕した溝に、有機化成肥料を施します。
一溝、軽く一握り(40g)です。
だんだんと大きくなってきました。
霜が降りたころから収穫すると、いちだんと甘いほうれん草になってきます。
順調に大きくなってきました。
【秋野菜:サヤエンドウ】
10月下旬に、種まきします。
赤花で、つるあり品種です。
[品種名] :絹小町 美咲®シリーズ 927272
サカタ交配 サカタのタネ
- [科・属名]:マメ科 エンドウ属
[原産地] :中央アジア~中近東
[生産地] :北海道
特 徴
生育旺盛で、草竹180~200cmにも達し、寒さにも強いので収穫期間が長いのが特徴です。赤花で、莢(さや)の色がよく、とてもおいしいエンドウです。
まき時:暖かい地域 | 10~11月 |
---|---|
:寒い地域 | 3~4月 7月 |
収穫の目安 | マメが少しふくらんだころ 長さ7.5cm、幅1.4cmが目安。 |
数量 | 20ml |
発芽率 | 80%以上 |
発芽での日数 | 4~6日 |
発芽適温(地温) | 20℃前後 |
生育適温 | 15℃前後 |
<栽培場所の選定>
土筆は選びませんが、酸性度では生育が悪くなります。
また、連作を嫌う代表的な野菜です。
1度栽培した場所は、3~5年間は避けましょう。
<栽培場所の準備>
種まき2週間前
苦土石灰:120g(約2.5振り)
種まき1週間前
堆肥:2kg 有機配合肥料:80g(かるく2振り)
* 全面に散布し、よく耕します。
<種まき>
種まきは、早すぎると、育ちすぎて寒害をうけます。
反対に、遅すぎると、草丈も低くなり収穫も少なくなります。
● サヤエンドウは、マメ科植物です。 チッソ過多にならないよう、注意しましょう。(リン酸とカリを重点に、元肥として施します)
● よほどのやせ土や、砂地ではなく、 肥沃な場所であれば、無肥料でもよく育ちます。
<種をまくポイントを決める>
ウネ幅90cm、株間20cmの間隔で、種をまきます。
サヤエンドウは、今シーズン最後の作付けです。
さすがに、栽培スペースが無くなってしまいました。
しかたなく、狭いスペースですが、種をまきましました。
ウネの中央に、20bm間隔で、スタンプ(木片を種の約3倍の深さ)します。
スタンプした種のまき溝(写真の場合は円形)に、3~4粒ずつ種をまきます。
全部のまき溝に種をまいたら、種に土をかけます。
種にかけた土の表面を、板でかるく押さえます。
こうすることで、まいた種と周囲の土が密着し、乾燥に耐え、発芽も均一になります。
この作業は、転圧(てんあつ)作業といいます。
農家は、クワの背を押しつけて行っています。
支柱は、来春、サヤエンドウのツルが、伸びる前に立てても十分間に合います。
御覧のとおり、「シュンギク」と「かき菜」の、狭いスペースに植えたため、目印の代わりに、大まかに支柱を立てました。
寒冷地では、苗が霜の被害を受けないように、株元に、竹の笹を立てて予防します。
サヤエンドウが発芽しました。
霜の害を受けないように、種を11月にまきましたね。
草丈を大きくさせないことが、ポイントです。
正解:秋冬野菜
野菜栽培は、栽培する時期を季節で分けた分類方法もあります。
春野菜、夏野菜、秋冬野菜、または春作、夏作、秋冬作ともいいます。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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こちらこそ、よろしくお願いいたします。
プログさん、ありがとうございます。また、よろしくお願いいたします。
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