梅雨の花といえば、なんといっても紫陽花(アジサイ)が思い浮かびます。
夏の風物詩の一つである紫陽花の呼称も多く、「七変化(しちへんげ)」、「手鞠花(てまりばな)」、「四片(よひら)」など、変化に富む親しみ深い花でもあります。(以下、アジサイと記します)
また、アジサイの品種によって土壌のpH(ペーハー)に反応し、赤や青に変化します。
各地では「初夏の花ツアー」と題し「アジサイ巡り」が行われているほど人気のある花ですが、「歴史と文化の街」を宣言している我が郷土足利市には、どんな名所があるのでしょうか。
本記事では、足利市民の視点に立ち、市内のアジサイの名所3選を御紹介いたします。
また、園芸愛好家である筆者が、アジサイの基礎的な説明も含めながら御案内いたします。
本記事を御覧いただくことで、各名所の訪問時期や特色について御理解いただけるでしょう。
どうぞみなさんも、歴史と文化の街足利とアジサイとのコラボレーションをお楽しみいただけたら幸いです。
(筆者紹介:花や野菜を育てて40年、されどまだ40回! 勉強中です)
目次
【織姫公園・足利織姫神社のアジサイ】
<織姫公園:新たな見どころポイント・白のアナベル>
足利織姫神社が鎮座する織姫山(機神山)にある織姫公園には、「アナベル」という名の白いアジサイが咲いています。
織姫公園のアジサイ・アナベルは、園内管理人さんの話によると「植えられて間もない」とのことで、まだ御覧になっていない方もいらっしゃるかもしれません。
アナベルだけに、穴場のポイント? になっています。
アナベルが植栽されている場所は、「もみじ谷駐車場」にある東屋から西に下る階段があり、遊歩道を10分ほど下った竹林の手前にあります。
階段を下りると石畳の遊歩道になっており、道なりに下っていくと竹林の手前に白いアジサイが見事に咲き誇っています。
アナベルは、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイなどと異なり、「新枝に花を付ける」特徴があります。
したがって、アナベル以外のアジサイは、前年に伸びた古い「旧枝に花を付ける」ので、花後1~2ヶ月の花芽ができる前に剪定を済ませる必要がありなすが、アナベルは前述したように新枝に花が付くので、その年の春から伸びた新梢に花が付きます。
そのため、春の芽吹きまでに剪定すればよいこととなり、小さくコンパクトに管理でき、近年たいへん人気のある品種の一つです。
また、アナベルやノリウツギは、土壌のpHに関係なく花色が変化しない特徴もあります。
* 理由:アントシアニンを持っていない種類なので色素がないため、土のpHに関係なく青や赤に変化しません。
紫陽花の種類と花芽形成枝 (新:新枝)
- ガクアジサイ
- アジサイ(ハイドランジア)
- ヤマアジサイ
- カシワバアジサイ
- アナベル(アメリカあじさい・アメリカノリノキ):新
- ノリウツギ:新
- ラグランジア
白いアジサイ:寛容 一途な愛情
<織姫神社周辺のアジサイ>
織姫神社の正面鳥居の左側にある「七色の鳥居」をくぐり上ると、アジサイが点在しています。
七色の鳥居がある参道(女坂)を上ると、アジサイが所々から顔を出します。
* 七色の鳥居(女座坂):正面鳥居をくぐらずに左に進みます。正面鳥居の石段参道(男坂)は、229段あります。
ピンクのアジサイ:元気な女性 強い愛情
織姫神社「七色の吹き流し」とアジサイ
七色の鳥居をくぐり手水舎にさしかかると、右上「七色の吹き流し」のふもとにアジサイが咲いています。
織姫神社の社殿を過ぎて、織姫神社駐車場に向か途中にある藤棚をくぐると、駐車場入り口の社号標のふもとにアジサイが咲いています。
社号標と藤棚の間にある階段を上って、織姫山の頂上を目指しましょう。
紫・青のアジサイ:知的 神秘的 辛抱強い愛 (冷淡 無情 浮気)
石段の入り口付近に「大山阿夫利神社」の社号標があります。
この石段を上ると頂上付近に小さな「大山阿夫利神社」がありますが、急な石段に自信がない場合は、もみじ谷方面に向かう緩やかな山道がpすすめです。
石段を少し上ると、右手側に「↑もみじ谷」という標識とともに、なだらかな山道があらわれます。
足腰に自信のある方は、石段を上っていきましょう。
大山阿夫利神社を過ぎて、さらに石段を上ると織姫山の頂上に着きます。
石段を上りきって右側に進むと、ホワイトパレスが見えてきます。
ホワイトパレスには、手打ちそば「伊とう」、展望台、トイレがあります。
* ホワイトパレス前の文学碑・・・「渡良瀬橋の歌碑と鑁阿寺・八雲神社・織姫公園の文学碑を訪ねる散歩道」を御覧ください。頂上駐車場付近の石碑は、相田みつをさんの先生、岩沢渓石の文学碑があります。
織姫公園駐車場から「もみじ谷駐車場」に下ります。
織姫神社 正面鳥居前にある織姫観光駐車場、織姫神社の境内に階段なしで行ける神社に最も近い織姫山中腹にある織姫神社駐車場、織姫山頂上に向かう途中にあるもみじ谷駐車場、織姫山頂上にある織姫公園駐車場
左に向かうと「織姫神社駐車場」へ、右に上ると途中に「もみじ谷駐車場」、さらに上って行くと「織姫公園駐車場」になります。
織姫公園「アナベル」でお伝えした「もみじ谷駐車場」にある東屋です。
東屋のある小さな広場には、自動販売機と公衆トイレがありますので、休憩場所として最適です。
前述したように、白のアジサイ「アナベル」に向かうには、東屋の南にある階段を下りますが、今度は東屋から東側に見える吊り橋の方向に進みます。
織姫公園の案内板に紹介されている花の紹介です。
月 | 花 名 |
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4月 | さくら |
5月 | つつじ |
11月 | もみじ |
織姫公園に咲く主な花の紹介ですが、アジサイの記載はありません。
たしかにアナベルが植えられる前は、アジサイ、ヤマアジサイが点在するだけで、群生して咲き乱れるという感じではありませんでした。
ひっそりと咲いているアジサイも趣がありますが、今後、アナベルの存在が話題になってくるでしょう。
<織姫神社・織姫公園:基本情報>
<足利織姫神社>
所在地 | 神社:〒326-0817 栃木県足利市西宮町3889奉賛会事務所:〒326-0817 足利市通3丁目2589 (足利織物会館内) |
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電話 | 事務所:0284-22-0313 Fax:0284-22-3720 (お問い合わせは、平日のみ) |
アクセス | 北関東自動車道 足利IC:10分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 JR足利駅 :徒歩30分 東武足利市駅 :徒歩30分 (カーナビ入力:手打ちそば 伊とう 足利市巴町3890-17 ☎0284-21-5201 織姫山へ上がり、本殿右手側の 中腹の駐車場を御利用ください) |
社務所受付時間 | 午前9時~午後4時(年中無休) |
駐車場 (すべて無料) |
① 織姫観光駐車場(本殿登り口 一の鳥居前) :バス1台 乗用車13台 ② 織姫駐車場(本殿東側 織姫山中腹) :30台 身障者用1台 ③ 織姫公園駐車場(本殿裏側 織姫山頂上) :28台(乗用車専用) ④ もみじ谷駐車場 (ホワイトパレス手前:11台:乗用車専用) ⑤ さいこうふれあいセンター(足利市西宮町 2838番地)旧西小学校跡地 (一の鳥居より150m西側の山側) :バス2台 乗用車29台 |
<足利織姫公園>
所在地 | 神社:〒326-0817 栃木県足利市巴町3890-17 |
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電 話 (FAX) |
足利グリーンサ-ビス株式会社 織姫公園管理事務所(織姫公園レストラン棟) 0284-22-8256 |
アクセス | 北関東自動車道 足利IC:10分 北関東自動車道 太田桐生IC:15分 JR足利駅 :徒歩30分 東武足利市駅 :徒歩30分 (カーナビ入力:手打ちそば 伊とう 足利市巴町3890-17 ☎0284-21-5201 |
駐車場 (すべて無料) |
② 織姫駐車場(本殿東側 織姫山中腹) :30台 身障者用1台 ③ 織姫公園駐車場(本殿裏側 織姫山頂上) :28台(乗用車専用) ④ もみじ谷駐車場 (ホワイトパレス手前:11台:乗用車専用) |
<織姫公園・レストラン棟:基本情報>
開館時間 | 午前9:00~午後5:00 |
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休館日 | 月曜日(月曜日が祭日の場合は翌日) |
1 階 | 市民の広間:無料 |
2 階 | 和室・ホール:有料(要予約) * 夜間利用がある場合は、午後10:00までの貸し出し。 |
3 階 | 展望室:無料 |
問い合わせ | 織姫公園管理事務所 足利グリーンサービス(株) 0281-22-8256 |
渡良瀬橋の歌碑と鑁阿寺・八雲神社・織姫公園の文学碑を訪ねる散歩道
【吉祥寺のアジサイ】
足利のアジサイ寺としして親しまれている吉祥寺には、境内南側の斜面に15種、500株のが咲き誇ります。
<吉祥寺アジサイ弁天まつり>
吉祥寺では、毎年6月中旬に「吉祥寺アジサイ弁天まつり」が行われます。
吉祥寺は、足利七福神のコースになっています。
参考:足利七福神めぐり「足利レンタサイクル・西:5時間」コース
<吉祥寺:基本情報>
正式名称 | 義任山 吉祥寺 (ぎにんざん きちじょうじ) |
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七福神 | 弁財天<商売繁盛・諸芸上達> |
所在地 | 〒326-0067 足利市江川町245 |
電 話 | 0284-42-6006 |
アクセス・その他 | JR足利駅:車10分 東武足利市駅:車15分 北関東自動車道 足利IC:10分 東北自動車道佐野藤岡IC:30分 |
(駐車場) | あり(無料) |
【あしかがフラワーパークのアジサイ】
あしかがフラワーパークのアジサイの魅力は、なんといってもショウブとのコラボレーションでしょう。
あしかがフラワーパークでは、「ブルー&ホワイトガーデン 花菖蒲・あじさいまつり」が毎年6月上旬~6月の下旬にかけて開催されています。
<あしかがフラワーパーク:フラワーショップ>
園内の散策を楽しんだ後は、フラーショップで色鮮やかなアジサイや新種のアジサイが購入できます。
あしかがフラワーパークのフラワーショップには、毎年めずらしい品種がお目見えし、来園者を楽しませてくれます。
アジサイの特徴をおさえて栽培すると、毎年きれいに咲いてくれます。
鉢植えでも、地植えでも楽しめますが、土壌のPh(ペーハー)を上手に調整してあげましょう。
* 花色の変化は、リトマス試験紙と反対と覚えておきましょう。
- 土が酸性・・・青色の花
- 土がアルカリ性・・・赤色の花
- どちらでも・・・白のアナベルなど
<あしかがフラワーパーク:基本情報>
所在地 | 〒329-4216 栃木県足利市廻間町608 |
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電話番号 | 0284-91-4939 |
開園時間 | 通常時:AM10:00~PM5:00 注・季節やイベントにより変動 |
入園料 | *花の咲き具合により期間・時間 料金は変動します。 *公式ホームページ、 「今日の入園料・開園時間」を 御覧ください。 |
アクセス | [電車】 *JR両毛線あしかがフラワーパーク駅:徒歩3分 *東武伊勢崎線足利市駅:タクシー (館林駅で佐野線に後変え、佐野駅より両毛線利用) [車] <東北自動車道> *佐野藤岡ICより、国道50号前橋・足利方面:約15分 <北関東自動車道> *太田桐生ICより、国道122経由、国道50号:約20分 *足利ICより、国道293号経由、県道67号:約15分 *佐野田沼ICより、県道16号経由、県道67号:約12分 |
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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こちらこそ、よろしくお願いいたします。
プログさん、ありがとうございます。また、よろしくお願いいたします。
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